徳島大学病院 卒後臨床研修センター(歯)

プログラムの概要

平成24年度徳島大学病院歯科医師臨床研修プログラムの概要

研修目標

患者中心の全人的医療を理解し,全ての歯科医師に求められる基本的臨床能力(態度,知識,技術)を習得し,患者に信頼される歯科医師としての人格の涵養に努める.

研修プログラムの特徴

本学のプログラムは,大学病院と日常臨床で頻繁に遭遇する症例の豊富な臨床研修施設群からなる施設で,小児から成人,高齢者の各年代層に対応したプライマリケアをはじめとした基本的な歯科診療能力をより効率的に習得できるように企画している.

卒前臨床教育で学んだ態度,知識,技術を踏まえ,患者中心の良質で,適切な歯科医療を提供し得る歯科医師の生涯研修の第1歩として,全ての歯科医師に求められる高い倫理観ならびに基本的な臨床能力を身につけることを目指している.

そのため,1年間の限られた期間内で小児から高齢者の一口腔単位の総合診療が単独で行えるように,総合診療においては卒後臨床研修専任の指導歯科医が,1年間を通じて研修歯科医一人一人に治療計画の立案から経過観察まで指導する体制をとっている.また,幅広い基本的な,また最新の歯科医学の知識を得るための,各診療科間の垣根を取り払ったセミナーを行っている.

研修方法

研修方法 プログラム 研修場所 募集定員(人) 単独型 A プログラム 徳島大学病院 28 複合型 B-1 プログラム(短期) 徳島大学病院+協力型(短期) 15 B-2 プログラム(長期) 徳島大学病院+協力型(長期) 15

1. Aプログラム(単独型):

一年間を通じて徳島大学病院で研修する.総合歯科診療部での総合診療を基本に専門診療科 のローテート研修を取り入れた研修を行い,生涯研修の足がかりとする.

2.Bプログラム(複合型):

高頻度疾患を数多く経験し,大学病院では経験困難な地域医療や在宅診療などの経験を協力 型研修施設でつみ,地域社会での口腔保健の指導者となる足がかりとする.

B-1プログラム(短期):徳島大学病院で基本的診療技術を修練し,4ヶ月間協力型研修 施設で地域歯科医療を実践する.

B-2プログラム(長期):8ヶ月間協力型研修施設で地域歯科医療を修練し,徳島大学病 院では,医療安全,全身管理などを中心に研修を行う.

研修体制

1)総合臨床研修は,一般歯科診療においては主に総合歯科診療部で研修を行い,一口腔単位の治療計画を立案し,その計画に基づき治療を行う.総合歯科診療部の教員(指導歯科医)が中心となって研修歯科医を指導する.

2)ローテート研修は,定められた日程により,小児歯科,矯正歯科,口腔外科,病棟,歯科放射線において研修を行う.当該診療科の科長,部長が選任した主任研修指導歯科医および指導歯科医が指導する.

研修の評価

1)研修歯科医自身による研修到達度の自己評価および指導歯科医の2者の評価をもって 行う. 両者が修得と評価した場合のみ,「修得」とする. 評価には,オンライン評価システムDEBUT を用いる.

2)卒後臨床研修の到達目標は「徳島大学病院歯科臨床研修初期プログラム実施要項」に よる. 研修修了の条件は,基本習熟コースの到達目標は全て修得すること.基本習得コースは, 全て高頻度に体験することとする.

3)附属病院が企画した講習会および総合歯科診療部が企画した臨床セミナーの出席状況

4)研修手帳の記載状況

5)研修修了前に,症例報告会の開催および症例報告書の提出を行い,卒後臨床研修評価 委員会において,総合的に研修修了の評価を行う.

6)研修中の態度,および研修歯科医の適正を指導歯科医が評価する. 1)~6)の全体評価に基づき,研修評価委員会で予備認定を行った後,研修管理委員 会で修了を認定し,病院長が研修歯科医に修了証を発行し,厚生労働省に登録する.

臨床研修プログラム(例)

月 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 単独型 (A) 総合臨床研修+ローテイト研修 複合型 B-1 総合臨床研修+ローテイト研修 協力型研修施設 (4ヵ月) 総合臨床研修 複合型 B-2 総合臨床研修+ローテイト研修 協力型研修施設 (8ヵ月)

【共通プログラム】

 オリエンテーション(4月)
 全身管理研修:医療安全・全身管理の研修を行う.
1.口腔外科病棟研修:1週間の病棟研修を,ローテーションを組み行う.
1グループ4名の研修歯科医を口腔外科、口腔内科がそれぞれ半数ずつ担当する.
2.救急処置研修:半日間行う.

【各プログラム】

1.Aプログラム(28名)

①総合歯科コース 総合臨床研修に加え,各ローテート科(小児歯科,矯正歯科,歯科放射線科,病棟,口 腔外科(歯科麻酔科))で年6〜12 回の研修を行い,一般的歯科診療についての広範囲 な歯科治療の基本を習得する. 例) 曜日 月 火 水 木 金 研修 (研修場所) 総合診療(総合歯科診療部) ローテート研 修(各診療科) ローテート科(小児歯科,矯正歯科,歯科放射線科,歯科麻酔科) 病棟研修は,1週間固定期間で行うため,別途ローテーションを組む.

②病院歯科コース

総合臨床研修に加え,毎週一回の口腔外科または歯科放射線科のローテート 研修を行い,全身管理を中心とする包括的歯科医療の基本を習得する. 例) 曜日 月 火 水 木 金 研修 (研修場所) 総合診療(総合歯科診療部) ローテート研 修(各診療科) 総合診療(総合歯科診療部) ローテート科(口腔外科または歯科放射線科,歯科麻酔科) 病棟研修は,1週間固定期間で行うため,別途ローテーションを組む.

③発達・発育歯科コース

総合臨床研修に加え,毎週一回の小児歯科または矯正歯科のローテート研修を行い,発 育・育成歯科を中心とする包括的歯科医療の基本を習得する. 例) 曜日 月 火 水 木 金 研修 (研修場所) 総合診療(総合歯科診療部) ローテート研 修(各診療科) 総合診療(総合歯 科診療部) ローテート科(小児歯科または矯正歯科,歯科麻酔科) 病棟研修は,1週間固定期間で行うため,別途ローテーションを組む.

④口腔管理歯科コース

総合臨床研修に加え,毎週1回の食と健康増進センター,口腔管理センターのローテート研修を行い,有病者,要介護者の予防歯学を中心とする包括的歯科医療の基本を習得する.

例) 曜日 月 火 水 木 金 研修 (研修場所) ローテート研 修(各診療科) 総合診療(総合歯科診療部) ローテート科(食と健康増進センター,口腔管理センター,病棟,歯科麻酔科) 病棟研修は,1週間固定期間で行うため,別途ローテーションを組む.

⑤保存・補綴・口腔外科コース

保存科・補綴科でそれぞれ4ヵ月間,その後口腔外科で3ヵ月間研修を行い,保存,補綴の基本技能を短期間で集中的に習得する.

月 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3 研修 (研修 場所) 予備 研修 保存研修 (歯科診療室) 補綴研修 (歯科診療室) 口腔外科研修* (口腔外科診療室) 研修 (研修 場所) 予備 研修 補綴研修 (歯科診療室) 保存研修 (歯科診療室) 口腔外科研修* (口腔外科診療室)

所属は研修センター,月曜日から金曜日は,それぞれの連続して歯科診療室で保存または補綴の高頻度治療の研修を行う.ただし,研修センターが催す研修セミナー等には,必ず参加しなければならない.

*口腔外科研修において,病棟研修,歯科麻酔科研修を含む.

2. Bプログラム(30名)

①B-1プログラム(地域歯科医療初期プログラム)(15名)

管理型での研修(Aプログラムの総合歯科プログラムに準ずる)に,4ヶ月の協力型研修施設での研修を加え,頻度の高い歯科治療を多数行うとともに,歯科医師の社会的な役割を理解する.

②B-2プログラム(地域歯科医療プログラム)(15名)

8ヶ月の協力型研修施設で地域医療に密着した研修,在宅診療の研修を行い,地域歯科医療を担う歯科医師の役割を理解する.大学病院では,全身管理,安全管理研修を中心に行う.

研修終了後の進路等について

本院では,1年間の臨床研修終了後,2年目以降において各人が希望する診療科・診療部および大学院各分野の長と協議の上,つぎのコースが選択することが可能である. 1)大学院進学コース 基礎歯科医学,臨床歯科医学を学ぶコース 2)臨床研修後期研修プログラムコース(10名) 本学歯科診療部門の各診療科・診療部において,一般歯科臨床医として知識・技能を高め,さらに高度な認定医,専門医,指導歯科医を目指するコース